【保存版】自閉症者支援におけるスケジュールの導入


 
まいどどうも!
 
最近体調不良やらなんやらで全然思った通りに予定を消化できていない私ですが、
 
皆さまは緊急ではないが重要な仕事をこなせていますでしょうか。
(↑本で読んだ言葉をすぐ使うヤツ)
 
この度はそんな重い腰がやっと上がり、
 
スケジュール導入についての執筆をば始めさせていただく運びとなりました。
 
まだまだ若いと自負している私ですが、スケジュールの導入に関しては、
 
最前線で三年にわたり、数々の研修を受け、十数名に成功なり失敗なり微調整なりをしてきました。
 
是非読んで頂ける方と、その支援を受ける方、さらにはその利用者に関わる全ての方に利益となるよう文章をしたためさせて頂きます。

 

自閉症者は得体の知れないイベントに呼び出されたような状況

 
自閉症者を支援していく上で、不穏になりやすいタイミングというのがあります。
 
心当たりある方は多いと思いますが、それは
 
活動の切り替え場面

 
なんです。
 
特に、いつもと違うタイミング、に敏感に反応します。
 
これは彼らにとって”見通しの立たなさ”がかなりの不安要素となるからです。
 
見通しが立ちにくいから、と誤解してる方がいますが、知的障がいがない場合見通しは普通に持てます。
 
「見通しが立たないことをなあなあに捉えておけない」
 
というニュアンスですね。
 
逐次処理と並列処理という考え方があり、私たちはこれから先の予定について
 
やるべきことをぼんやりと、思い浮かべたままとどめておくことが出来ます。
 
頭の中の冷蔵庫に付箋に予定を書いて貼ってあるようなイメージです。
 
一方で自閉症者はやるべきことを何番目にやるのか、何の後にやるのかなどしっかりと把握しておかないと不安なのです。
 
30分きざみくらいで予定を書いているような、
 
いわゆる定期テスト前に一週間くらいのスケジュール立てさせられるヤツあるじゃないですか。
 
あんなヤツで把握しとかないと不安なんです。
 
もちろん程度の差はかなりありますが、
 
私はこれを”キャッシュの狭さ”と表現しています。
 
これについて話し出すと一記事以上必要なので
 
ここではやんわりと理解しておいてもらえれば大丈夫です。
 
つまり活動の切り替え時に、次に何が起こるのか分からないという不安を毎回感じさせられるわけです。
 
私たちでも結婚式なんかに出たら式次第、いわゆるプログラムをまず確認しますよね。
 
自閉症者は常になんかようわからんイベントに呼び出されたような状況やと思って下さい。
 
あとでまた触れますが、特性以前の問題も多々あります。
 
やはりこういう状況下では、スケジュールが欲しくなるのが普通でしょう。

 

スケジュールの導入について

 
では、ここからは具体的な導入について細かく書いていきます。
 

“予定を書いてラミネートして下さい”
 
で終わりやん、と言いたいところなんですが
 
伝えるべきことが残念ながら山ほどあるんですよね。
 
ここから先をしっかり出来るかどうかで、
 
成果が全く違います。
 
下手するとスケジュールが悪い結果しか生まない(利用者、支援者双方にとって)こともあるので気を引き締めていきましょう。
 

スケジュールに表示する情報量

 
まずスケジュールにどこまで書くのか、描くのか問題です。
 
例えば次の予定が「お昼ご飯」だとしましょう。
 
①「お昼ご飯」と文字だけ書く
②「お昼ご飯」の写真だけ載せる
③「お昼ご飯」のイラストだけ載せる
④文字と写真orイラスト
⑤お箸とかコップの実物
 
というようなものがざっと思いつきますよね。
 
これはまあ簡単で、どの媒体がその利用者さんにとって馴染みやすく理解し易いかで判断します。
 
注意点として、写真だとそのメニューが出なかったら不穏になっちゃう、なんていう場合もありますので、
 
昼ご飯で使用するお箸だったり容器だったりを写真にするなど工夫してみて下さい。
 
ちなみに実物っていうのは、例えばお箸を持ってもらうのを合図に食堂へ移動する、とかです。
 
次に、どれくらい先の情報まで見せるかです。
 
より先まで分かればいい、というのは危険です。
 
時折、「うちの子はひと月先の予定まで把握出来る」と自信持って言ってくる親御さんもいますが、
 
鵜呑みにして物凄い荒れたなんていう経験もありますので、
 
しっかり対象とする人を観察して判断して下さいね。
 
認知のレベルによっては今の活動の次の活動、くらいの提示で十分なこともあります。
 
情報量が多いほど混乱をきたし易いというのは頭の片隅に置いておいて欲しいです。
 
他にも、
 

・ポインターがあった方がいいかどうか
・時刻を提示するかどうか
・取り外し式にするかどうか

 
などがあります。
 
過去の活動の引っ掛かりをフラッシュバックしてしまうような方については
 
済んだスケジュールを取り外して元に戻せないようにするのがオススメです。
 
めくり式というのもありますね。
 
注意が散ってしまう方は一枚だけ見えてる方が安心する場合がありますのでそういう人にはめくり式の一枚表示は有効でしょう。
 
時刻の提示についてですが、時計を読めるのであれば時刻を提示するのもありです。
 
ただ、時刻通りにいかなかったときのダメージは大なので臨機応変に使い分けましょう。
 
施設では食事の用意間に合わなかったとかあるあるなのでね!
 

スケジュールの保守・運用について

 
さて、ここからがメインコンテンツになります。
 
導入までは皆んなやるんですよ。簡単やから。
 
ここからはスケジュールを意味あるものにするために大切なことを述べていきます。
 

スケジュールへの信頼残高を増やす

スケジュールだけではただのラミネートされた紙です。
 
これが毎日守られていく上で、利用者さんはこの紙を信頼していきます。
 
なので、当たり前ですが絶対スケジュールを守って下さい。
 
特に導入直後は。
 
逆に言えば、イレギュラーの起こりにくい時期に導入して下さい。
 
例えば「ポケモン」のアニメのスケジュール提示し始めるのが番組改変期で、
 
ポケモンがスペシャル番組で潰される
 
みたいなことは絶対やめて下さい(笑)
 
信頼残高が貯まってくれば多少の支出には耐えられますので、初期は頑張りましょう。
 

支援側の意思統一

これが超重要なのにおざなりにされがちかつ超難関なんです。
 
スケジュールを運用する側の足並みが揃ってないと、
 
スケジュール使用する側は混乱します。
 
例えば、取り外し式であれば
 
お昼ご飯に行くときにスケジュール剥がす人と、
 
お昼ご飯終わった後でスケジュール剥がす人がいる。

 
とか。
 
利用者さんはスケジュールを本当に神聖なくらい大事にしてるんで、こういうことされるとめっちゃ腹立ちますよ。
 
お母さんに「お風呂入りや!」って風呂沸いてから言われるのと沸く前に言われるのをランダムに繰り返されるくらい腹立ちますよ。
 
しかしながら、この意思統一というやつが本当に難しいんです。
 
正職員と非常勤さん、とか色んなパターンがありますし、それぞれの利用者像も違うんですから当然です。
 
人によってはスケジュール自体に拒否感持ってますからね。
 
普段からのコミュニケーションもそうですが、
 
利用者さんそれぞれへの公平な接し方とか、
 
私たち自身のモチベーションなんかも敏感に察知されています。
 
スケジュールへの嫌悪感というのは、
 
私は物のように人を扱っているように見える点にあるのではないかと思います。
 
そこは次にお話しする項目を読んで頂くことで解消出来ると思います。
 

スケジュールは自動システムではなくコミュニケーションツール

 
さて、長々とスケジュールについて説明してきましたが、最後の項目です。
 
それは、「スケジュールはコミュニケーションのいち手段である」ということです。
 
本当にこれを履き違えてしまったら終わりなんです。
 

予定自体に魅力があるか

もしも、毎日同じことを繰り返すだけならば、スケジュールなんて要りません。
 
それはルーティーンとして身体に刻まれるし、敢えて事前に知る必要が全くないからです。
 
なので、予定にメリハリがあることはスケジュール導入以前の問題です。
 
「ここまでは普段通りだけど、ここからはハリのある活動があるから楽しみにしててね」
 
そういう優しさを表現する方法として、スケジュールという一つの手段を用いている。
 
そういう感覚は絶対忘れてはいけません。
 

交渉の余地を残す

私たちは普段、仕事でも休日でも自分である程度予定立てますよね。
 
人から丸々与えられた予定って気乗りしませんよね。
 
それは自閉症者も同じです。
 
スケジュールというのは自分で作るものです。
 
支援の対象となる人たちはゼロからそれをすることが難しい。
 
だからスケジュール上でその交渉余地を残しておくわけです。
 
これにより、スケジュールという媒体が自分のスケジュールを交渉するための道具に変化します。
 
ここで初めてスケジュールというものが誰かと関われる大切なものとなり得るのです。
 

理解しようとする姿勢こそが支援

自閉症者の支援ツールとして、スケジュールが画一的に導入されるのを
 
私は何例も見てきました。
 
そこには先ほど挙げたような、非常勤さんからの
 
「人を物のように扱って・・・」というような冷たい視線や、
 
スケジュールを無視したり勝手に変更して大荒れする利用者さんがいました。
 
私たち支援する人間は、利用者を完全に理解することはない、
 
常に理解しようとし続けること。
 
相手が求めているのは理解ではなく、
 
理解しようとしてもらうこと、
なんです。
 
今回スケジュールの導入にあたり、
 
・導入方法
・保守・運用
 
とともに、
 
・運用上の心構え

 
について自分の経験を踏まえてお伝えさせて頂きました。
 
今後も役に立つ情報を発信していきたいと思いますので、
 
よろしくお願いします。
 
何か質問やご意見等ありましたら、メールでもTwitterでも構いませんのでお気軽に連絡下さい!
 
それでは今回はこの辺で!

 

 

「7日間で自分の感じ方に正直になれる!」無料メルマガやってます!

「発達障害」は能力のバラつきがある障害です。それを”弱点”ではなく”自分のよいところ”と捉えなおすことをゴールとして7日間の無料メール講座をやっています(※7日過ぎても無料でメール来ます)。

まず3通だけメールを読んでみて下さい。激的に人生が面白い・ワクワクする方向へ切り替わることを実感できるでしょう。

気になる方は是非フォームに必要事項を記入し、参加ボタンをクリックしてください。すぐに無料メール講座があなたのメールアドレスに届きます!

詳しい運営理念およびNEIのストーリーはコチラ

※いつでも購読は解除可能です。