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「療育」と「発達障害支援」

代表的なTEACCHプログラムの批判3選

ライオンの赤ちゃん

どうもNEIです。

今回は、TEACCHを発達障害をもつ人のために学んできた人たちに対して

一部で存在する批判というのを3つほど見ていきたいと思います。

絵カードやワークシステムで機械的にコントロールしているという批判

TEACCHを導入していくと、人の手を介す必要がなくなってくるように思えるわけです。

(実際に人の手が要らないのか、要るのかについてはここではあえて触れません。)

で、人の手を介さなくなってくるとやっぱ『機械的』な印象を受けてしまうわけです。

いわゆる”自動化”ですね。
ベルトコンベアーで部品作る工場みたいな無機質なカンジ。

〇〇さんのスケジュール
きゅうけい
さぎょう
きゅうけい
ごはん
きゅうけい
さぎょう
きゅうけい
さんぽ
きゅうけい
かえる

TEACCHでの、スケジュールの一例です。

これを、ひとつずつこなしていくわけですね。

どうでしょう?機械的と感じる人とそうでない人がいるのではないでしょうか。

機械的だ、と感じてしまう人はナゼ機械的に感じてしまうのでしょうか?

スケジュールやワークシステムというものは、支援者側の意図する流れで利用者を

動かすことができます。

なぜか?

スケジュールやワークシステムが必要な人は、ある程度使って信頼してくると、

同時にスケジュールやワークシステムを疑わなくなってきます。

疑うことで、”1日の流れ”や ”作業の流れ” というのが揺らいでしまうからです。

『「さんぽ」だと思っていたところが、もしかしたら「さんぽ」じゃないかもしれない』

とかいちいち考えてたら、せっかく立てた見通しがまた崩れ去ってしまう。

ある程度妄信的に受け入れるというのがスケジュールやワークシステムが役立つ条件でもあるわけですね。

となるとですよ、スケジュールやワークシステムによって

『支援者が利用者をコントロールできてしまう』

わけです。

「自動化」と「コントロール、支配できてしまう可能性」

これが機械化のように感じてしまう一つの要因かと思います。

それでは、次の2つの批判についてみていきましょう。

実際の社会は構造化されてない中で、家庭や療育の場面だけ構造化しても意味がない

一歩都会へ出ればごちゃごちゃとした人ごみ。

少し街中を見渡せば、視界には情報がごっちゃに飛び込んでくる。

そういった社会に生きている発達障害の人たちに対して、

家庭や療育の場面だけで構造化をいれても、外へ出たときに対応できるだけのスキルは

身につかない。

そういう主張ですね。

ライオンの赤ちゃんTEACCHは哺乳瓶?!

いわば、温室育ちになってしまって外の空気に耐えられないと。

野生のライオンを飼育員さんが哺乳瓶とかでミルクのませて育ててきたけど

もうこのライオンは自然界へ戻せない

なぜなら、厳しい自然の世界で生きるためのスキルを身につけていないから。

努力でなんとかできる部分を摘み取ってしまっている

エジソンのおはしエジソンのおはし

3つめは、努力やトレーニングで伸ばせたはずの能力を、TEACCHによる

支援を前提としてしまうことで、伸ばすことができないままになってしまう。

という批判です。

例えば、言葉が上手くつかえない人に対して早々に絵カードによるコミュニケーションを

獲得させてしまい言葉の発達がストップする、などです。

言葉がたとえ拙くても、じっくり関わり続けることである程度コミュニケーションが取れるレベルにまで

言語能力が発達した可能性があったのに摘み取ってしまってるんじゃないの?

ってことですね。

自立度は高い方がいいのに、最初から自立度を決め付けてしまってるじゃないか。

やってみないとできるかできないかわからないじゃないか。

幼児がエジソンのおはしを使うけども、ずっとこれを使い続けてたらいつまで経っても

普通のおはしを使えるようにはなりません。

補助具をずっと使い続けていては、補助具なしには生きられなくなるわけです。

はしごを外すのか、外さないのかという議論については、

2つ目と3つ目の批判どちらにも言えることですが、

『生涯にわたる支援』という考え方についての疑問が根底にある。

ずっと支援し続けなければいけなくなれば、支援者は負担がずっと続くわけです。

こういった疑問について、どう考えるかは人それぞれです。

まとめ

今回はTEACCHに対する批判を3つほど紹介しました。それぞれ、

①絵カードやワークシステムで機械的にコントロールしている

これは、「TEACCHを導入することにより起こってくる自動化(オートメーション化)から

無機質で機械的なイメージが拭えない」

という批判でした。

②実際の社会は構造化されてない中で、家庭や療育の場面だけ構造化しても意味がない

これは、「手厚いTEACCHによる構造化の支援を受けていた人が、いざ社会に出たら全く構造化されていないんだから

対応できないんじゃあないのか」

という批判でしたね。

③努力でなんとかできる部分を摘み取ってしまっている

これは、「発達障害の人だって、コミュニケーションスキルだったり

想像力を伸ばせる(or 補う力を伸ばせる)余地があるはずなのに見切りをつけて

補助具のように構造化を導入することでスキルの成長を止めてしまう」

という批判でした。

②と③については、「生涯にわたる支援」という考え方がTEACCHの根幹部分にあることが原因のひとつである、

ということもお伝えしました。

支援者側からすれば、それは「生涯にわたる負担」と捉えられてしまう可能性があるということでしたね。

このあたりについての考察っていうのは、別の記事に任せるとして

今回は以上です。参考になりましたでしょうか?

役に立ったという方は是非他の記事も読んでみてくれると嬉しいです。

それでは、お読みいただきありがとうございました。

 

 

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