4月度グループコンサル締め切りました。
「療育」と「発達障害支援」

自閉症と偏食

白雪姫と毒リンゴの画像

 

レバー嫌いな人は多いはずレバ刺しなら食べれる

どうも、普通にレバーの味が嫌いなNEIでございます。

からだに良いよ感出されても、普通に臭くて無理です。
最初はイケる気がするけど、タレの味がしなくなったらゲーム終了ですよ。

でも時々、

「もう前回食べてから大分経ってるし、そろそろイケんじゃね?」

と、挑戦心がわいてきては「やっぱ無理!」

というのをもう120回は繰り返していますよね。かと思えば隣でうまっそうに食ってるヤツがいる・・・。

食べ物の好き嫌いというのは不思議なものです。

偏食ってそもそも何が問題なん?

 

お野菜野菜嫌いな人は多い

偏食というと、良くないことだと杓子定規に捉えている人は多いと思うんですが、

なんで良くないんだろう、と掘り下げて考えることってあまりないですよね?

自分なりの解釈を持つっていうのは、大事なので偏食についても一度掘り下げて考えてみて欲しいんですよね。

以下に私の考える、遍くモノを食べれるメリットを挙げていきますがあくまでも私の考えなので、皆さんの方でも考えることは怠らないようにお願い致します。

偏食について考えるためには、まず『食べる』こと自体について考える必要があります。

『食べる』=栄養補給

カロリーメイト「カロリーメイトは美味しいけどね!」

というだけの捉え方だとあまりにも味気ないじゃないですか。

食卓を囲み、同じものを食べることは家族であり仲間であることを確認する行為

 

円卓の騎士「あっちのからあげ取ってくれない?」

1日3食、大体おなじようなタイミングで私たちがご飯を食べるというのは、

やはりそれによって生活のリズムを作っているんだと思うんです。

"いつも同じ時間に同じ場所でご飯を食べる"

それだけで、安心しませんか?

そして、その毎日同じリズムっていうのが、次の挑戦に繋がってくるんです。

これは自閉症の人たちを理解する上でもとても重要な考え方です。

安心感→挑戦→安心感→挑戦→・・・

そういうループで人は動いています。

ハイハイできたての赤ちゃんが、お母さんの位置を確認しながら少しずつ離れていく現象と同じです。

食事というのはそのリズムを維持するための一番基本的な活動です。

8:00に朝ごはん、
12:00に昼ごはん、
18:00に晩ごはん。

これを毎日続けることで、自分を安定させるというわけです。つまり、食事という行為は安心感を養う行為でもあるわけです。

安心感に繋がる大切な行為であるわけですが、食事をいつも一人で摂る人はまれです。

1日の食事のうち何回かは家族や友人、同僚と食べるという人がほとんどではないでしょうか?

同じ釜の飯を食う

という言葉ありますよね。安心感を醸成する、大切な行為を誰かと一緒にする。

そうすることにより、相手との信頼関係が醸成される

わけなんですよ。

で、これは私が勝手に思ってることなんですけど"同じものを食べる"ってすっげえ大事なんですよ。

『赤ちゃんが指差しして、同じものを見て欲しいというサインを出す』

赤ちゃんの指差し「あれ、なぁに?」

アレがいわゆるコミュニケーションの発芽としてよく言われますが、

じゃあ、食いもんでも一緒やん?

って思いませんか。ついてこれてないですよね?説明はこれからしますね。

人間、だれかと共有したい。シェアしたい。っていう想いが根底にあるんですよね。

それは自閉症だろうが、ADHDだろうが、絶対あります。指差しなかったから何なんですか?絶対あるんです。

それで、何が言いたいかというと、ご飯同じの食べて「コレ美味しい」とか、「また食べたいね」とかそういうコミュニケーションがお互いの絆を深めるんですよ。

誤解のないように、言っときますがそこに言葉の有無は関係ないです。

その食事の場を共有すれば十分なんです。

食卓を囲む意味を私はそう再定義しています。

未知の食べ物に挑むことで新たな世界の扉が開く

 

白雪姫と毒リンゴの画像勇気あるでしょ普通に

次に、もう一つ重要な食べることのもつ力があります。

皆さんは旅に出て、一番感動することって何ですか?

壮大な景色を見たとき、知らない誰かに優しくしてもらったとき、その土地に伝わるストーリーに触れたとき。

色々とあると思いますが、NEIが一番感動することは『初めて食べたモノがうまかったとき』

なんです。

文化って色々な要素ありますけど、食文化はそのうちでもかなり大きなものやと思います。

知らないものを食べる、ということは新たな世界を知るということではないでしょうか。

同じものを食べることで通じ合える、というのは上でお話しした通り。

『違った土地へ行き、そこに根付く人たちと同じものを食べる。』

そうすることでその土地の人たちを少しでも理解することができる。

旅の醍醐味ともいえる"食"というものは、その行為自体が『冒険』なんです。

これは異文化コミュニケーションに限ったことではない。

白雪姫は見知らぬ老婆から渡された毒リンゴを疑わず食べてしまいます。

もしも白雪姫がこのリンゴを疑い、拒否していればこのストーリーは進まなかった。

つまり、

"毒リンゴたべて眠った"

"結果として7人の小人や王子様に出会えた"

となるわけです。強引ですけど、結局そうですよね?(笑)

要するに、「食べる」ことが、新たな物語を紡ぎ出す最初の扉になっているのです。

こういう風に捉えてみると、新たな何かを「食べる」って素晴らしいことやと思いませんか?

普通の人の偏食と自閉症の偏食

こんな感じで、私は色んなものを食べられることの意義を設定しています。

好き嫌いなく食べられるということを、支援する側が「良いことやと信じられている」かどうかは必ず相手に伝わります。

この機会に、なぜ自分が「食べるのか」について一度を想いを馳せてみるのも良いかもしれません。

さて、ここからは偏食を理解するために『普通の偏食』と、『自閉症の偏食』に分けて紐解いていきたいと思います。

普通の偏食

ここでやっと前回頑張ってしたためた記事『もつれた糸を解こう(PTSDの仕組み)』を引き合いに出せるわけですが、

純粋に味が嫌い、というよりもそもそも"嫌いだと思い込ん"でいるということの方が多いんです。

『とんねるずの食わず嫌い王』って見たことありますか?

食わず嫌い王嫌いなのには理由がありがち

あれの嫌いな理由って、大概その食品への"イメージ"ですよね。

見たことない人すいません。

詳しくは前回の記事を参照して頂きたいんですが、

脳は、何か辛い出来事があったときにその周りにあったものを『嫌なイメージ』に関連付ける

わけですね。

前の記事では『ポカリ=吐き気』の理屈を説明しましたよね。

そういう『嫌い』というタグを脳がつけちゃっていると、味とか関係なく嫌いになってしまうという仕組みです。

普通の人の偏食というのは多くの場合これに当てはまります。

自閉症と偏食

次に、自閉症の人の偏食について述べていきます。

まず、自閉症の人の特徴については以前詳しく『自閉症(ASD)の人が傷つくことは何か』という記事に書きましたのでご参照頂きたいのですが、

要するに、彼らのこだわり行動には『不安』が大きな背景としてあるということです。

何度も巻き戻してなかなか次の行動にうつれなかったり、

いつもと物の位置が違うといつもの位置に戻すことにこだわったり、

そういうのはいつもと同じ見慣れた状況を噛み締めたり、作ったりして『安心する』ためやったと。

そこで偏食ということに限って言えば、

新しいものを食べるということは非常に大きなチャレンジなわけです。

自閉症の人は今までしたことがないことへの大きな抵抗があるので

"新しいものを食べたくない"

いつも同じものばかり食べて安心を確保する。

というスパイラルにおちいるわけですね。

これこそが自閉症の人の偏食の正体です。

つまり、

「嫌いとまではいかないが、慣れ親しんだものを食べ続けている方が安心だよね」

というのが真理です。

"偏食イコールその食べ物が不味くて嫌い"とは限らないんだ
ということをここでは認識してもらえたらいいかと思います。

まとめ

今回は『自閉症と偏食』について、

食べることの意義を、信頼感の醸成と新たな世界の扉を開くことであると再定義した上で、

①普通の偏食と②自閉症の人の偏食

に分けて考えてみました。

普通の偏食は、意外と味が嫌いという偏食よりも嫌な記憶に結びつけてることが多いということ、

そして自閉症の偏食は、挑戦に必要な安心感の欠如が問題ですよ、という内容でした。

このことから、分かるのはいかに避けてる食べ物に挑戦していくのかが大事なのかということです。

つまりは、『安心基地』にあなたがなってあげて下さい、ということなんですよね。

寄り添う人がいつも同じように反応し、いつも同じようにサポートしてくれる。

それが一番の安心なんです。

でも私たちだって人間なんやから、いつも情緒や考え方が安定してるわけやない。

支援方法だって、効果が出なければ『間違ってるのかな?』って思ってしまう。

でも方法の正しさより何よりも信頼関係が大切です。

信頼関係さえあれば、多少のミスは許してくれる。それくらい大切なんです。

そのためには、やはり私たちが"自分を持って"いることが不可欠です。

流行に流されたり、いっときの感情にほだされたりしてしまったら自閉症の人も、高齢者も、子供も、皆んな不安を感じてしまうんです。

福祉に携わる人が、『人間力』を問われる時代に来ているんです。

今回は以上です。

自分を信じて相手と関わることが絶対プラスになると思える支援者。

それが次の福祉に欠かせない、本当に大切なことやと思って私は活動しています。

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