どうもNEIこと、脇田です。
発達障害があると、どうしても社会生活・仕事などがうまくいきません。
それゆえに、『自分の悪いところを改善したい』
と考えることはごく自然と言えます。
それ自体は悪いことではないですし、昨今はかなり
改善方法も進化してきました。

従来の薬や、サプリ、睡眠改善、体質や筋力向上、SST、認知行動療法、瞑想、
などのほかにも
発達障害による生きづらさを、
アプリやグッズで解消したり軽減したりする
というアプローチも登場してきました。
私が発達障害を学び始めた10年前にはなかったような方法です。
しかし、私の発信ではそういうアプローチ(改善したり軽減したり)ではなく
『そのまんま、ありのまま、障害特性を受け入れる』
という方向を説いています。
それは一体何故なのか?
ということについて今回はお伝えしていきたいと思います。
まず、一応お断りしておきますが、どちらが正しいとかいう話ではありません。
「改善したい」と思い、本気で取り組んだからこそ
より自分自身を受け入れやすくなる
ということもあるでしょうし、
一生懸命努力した結果、運命的な出会いをして真の理解者に巡り合う
・・・なんていうロマンチックなこともあるかもしれません。
また、
向上心や成長欲求が強い人は
いろいろな改善策を試したくなるでしょう。
改善するか、ありのままを受け入れるか、という両極端な選択ではなく
『改善7割、ありのまま3割』
というように、両者のバランスをとっていくパターンも全然アリですよね。
しかし、私の発信ではあくまでも限りなくありのままの自分を貫くということを発達障害の人たち(グレーゾーンや「発達障害の疑いアリ」も含む)に
おすすめしています。
これはあくまでも好みの問題でもありますが、
私が『ありのまま』でいく方が良いと思う理由について大きく3つあります。
1つ目は、「自分を偽りたくない」というものです。
改善したり、自分を変化させていくと、『素のじぶん』を忘れたり、
『素のじぶん』を知らない人が周りに集まってきます。
そうなってしまうと、常に偽りの自分を演じ続けなければならなくなります。
それが楽しいなら構いませんが、多少なりとも疲れてしまうだろうと思うのです。
家であれ仕事であれ、多少は自分を偽る必要もあるのかもしれませんが
どちらもそうなってしまうと心の休まる場所/時間がなくなってしまいます。
私は張り詰めた状態や緊張している状態が苦手なので、
できるかぎり、家でも職場でも、お客さんの前でも、
素でいられる方がありがたいと感じるのです。
だからこそ、わざわざ自分を改善させるのではなく、
『今の自分でも構わないと、
集まってきてくれる人と一緒にいたい』
と願い、それを実行しています。
2つ目の理由、それは
『苦手なことでは一番になることが難しい』
というものです。
私はこう見えて、とてつもなく負けず嫌いだったりします。
5つも年上のいとこに、小さい頃に神経衰弱で負けて死ぬほど号泣したことがありますが大人になった今でも、
負けると感じるのがすごく嫌です。
公務員時代、新しい仕事を覚えるためにノート1冊分くらいのメモが必要でした。
しかし、後輩に仕事を教えた時、その後輩は一切メモを取っていませんでした。
「え?メモとか取らなくて大丈夫?」
と聞いたのですが、「はい、大丈夫です」と彼は平然と答えました。
そして、私の心配をよそに、彼は本当に仕事を覚えてしまっていたのです。
その時に思いました。
『ここでいくら頑張ったって、1番には絶対なれない』と。
自分が向いていること、情熱を注げることでならもしかしたらトップになれるかもしれません。
トップとまではいかずとも、
そこまでの努力なしに人から求めてもらえるかもしれませんよね。
やはり血の滲むような努力をして、あっさり他人に出し抜かれる・・・
というのは精神衛生上よろしくないと思うのですが、どう思われるでしょうか?
最後に3つ目の理由が、
『時代が私たちの方に歩み寄ってきているのを感じるから』
です。

今回のコロナパニックによって、その傾向はさらに顕著になりました。
- リモートワーク
- 会食の現象
- 満員電車を避けられる
- 混雑緩和
- 無駄なおしゃべりをしなくて良い
などなど、非常に発達障害者の生きやすい方へと時代の方が歩み寄ってきてくれていると思いませんか?
この辺りは、また回を改めてじっくりお話しできたらなと思います。
上記のような3つの理由
①自分を偽りたくない
②苦手なことでは1番になることが難しい
③時代の発達障害側への歩み寄り
によって、
『ありのままの自分を受け入れる』
ことを当事者たちにはおすすめしているというわけです。
それによって、嫌な人や場所、仕事を避け(Escape)
新たな価値を創造・提供し、自分が居心地よく過ごせる人を集め、
そういう居場所を作り・広げて私たちの出口(EXIT)とする。
これが私の発信のメインテーマ(=コンセプト)となるものです。
そして、このコンセプトは決して実現不可能ではないと信じています。
しかし、『自分をありのままで受け入れる』というのは
簡単そうに見えて、実は結構難しいのです。
現代社会で生活していると、
ありとあらゆるところに
『自分を変えなければ』と思わされる反省ポイントが散りばめられています。
次回は、自分をありのままで受け入れる際に『立ちはだかる壁』
についてお話ししていきたいと思います。
よかったら、LINEでもメールでも、お問い合わせフォームからでも構いませんので感想などを送ってもらえるとありがたいです。
こないだの音声でも語りましたが、スリップストリーム(自意識を減らし、行動力を上げる風のようなもの)を起こすためには
『頭の中にあるものを他人が見えるところに吐き出す』
というのがとても有効です。
私にメッセージ一つ送っても特にリスクはないと思いますので、ぜひ騙されたと思って試してみてください(笑)。
では、今回は以上です。
お読みいただきありがとうございました。
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