フリーランスは発達障害向き?

ADHD傾向の強いフリーランス経験者が4つの壁をお教えします。

発達障害の人は、会社で働くよりも強みを生かしてスキルを磨き、フリーランスで独立しよう!


っていうのは、ホントに正しいことなんでしょうか?

私は実際にフリーランスのコンサル、カウンセラーとして働いていますが、いまはアルバイトもせざるを得ない状態になっています。


そんな私から見たフリーランスの発達障害者が直面するハードルについて今回はお伝えしたいなと思います。

解雇と転職の繰り返し

たくさんの当事者の相談に乗ってきましたが、仕事を試用期間中に辞めさせられたり、しんどくなって転職したり、休職に追い込まれたり・・・

そんな人が本当にたくさんいました。

発達障害の人たちが雇われ先で働けなく理由には以下のようなものがあります。

  • 上司との折り合いが良くない。
  • 同僚の話の輪に入れないのが苦痛。
  • ミスや失敗が多く、改善できない。
  • マルチタスクができない。
  • 電話番がしんどくて他の仕事のパフォーマンスも下がる。
  • 部下やパートタイマーへの指示がうまくできない。
  • 人のお願いを聞きすぎて、いっぱいいっぱいになる。

他にもたくさんありますが、日本の会社で働くのが向いていない、というのは確かにある程度正しいのではないかと思います。

もちろん、人間関係が良好だったり、業務内容が自分の特性にマッチしていれば働き続けることができますし、実際ちゃんと仕事をできている人もたくさんいます。

ただ、一般論として、やはり発達障害の人は会社での業務に支障をきたすことが多いと言えるのではないかと思います。

フリーランスなら強みを生かせるのか?

「PC1台でどこでもいつでも」

では、会社勤めでは厳しかったけど、フリーランスという働き方なら発達障害の人の強みを活かせるんでしょうか?

というか、発達障害の人にはどういう強みがあるんでしょうか?それを少し特性と交えながら考えてみます。

強み①「過集中」

ASDの人には「過集中」という特性があります。一気に集中力を発揮し、誰かが話しかけて来ても気づかないくらい、目の前のことに無我夢中になります。

しかし、過集中は八時間勤務などでは、スタミナ切れになってしまいその真価を発揮することができません。

フリーランスであれば、自分が働く時間を短く設定することができ、その間に必要なタスクを一気にこなすことが可能です。

そういう点を見ると、過集中のある人にとってフリーランスは良い働き方と言えるでしょう。

強み②「こだわり」

ASDの人は興味の範囲が狭く、特定の活動に対して強いこだわりがある場合があります。

その結果、特定の分野のスペシャリストになりやすいんですね。

会社勤めではスペシャリストよりもジェネラリスト(色々できる人)が重宝されることが多いですが、フリーランスでは、特別なスキルを持ってる人がとても有利です。

そういう意味では、発達障害の人はフリーランス適性が高いのかもしれません。

発達障害者がフリーランスでの課題

確かに、フリーランスなら強みを活かすことができるっぽい感じはします。

しかし、自分の経験上、そんなに美味しいことばっかりではないでっせ・・

というのを痛感しているんですよね。

というわけで、ここからはフリーランスをやって行く上での発達障害の人にとっての課題っていうのを4つ、対策とセットでお伝えしていきます。

セルフマネジメント

「そろそろYouTube見ちゃおっかな・・・」

会社に縛られない=『フリーダムだ!ヤッホー!』

と思えるのは、最初だけです。

自分で自分を働くように管理する・・・これがものすごく大変です。

人間は放っておいたら楽をするようにできています。

ADHDの場合、家で仕事してたら気が散る要素が多すぎますし、気づいたらネットサーフィンやYouTubeを見ています。。

基本的に「計画性」が低く、「衝動性」が高いのがADHDですから、やるべきことを先送りにしてしまいがちです。その結果、上司に怒られるということもないですし、ただただ収入が減ります。

ASDの場合、うまく休憩を取れず、気づいたら何時間もぶっ通しで仕事をしてしまい、翌日以降につかれがドッと出てしまいます。コンスタントに働いていくことがなかなかできない。

対策

他人の監視などを効かせるのは有効です。知り合いなどと集まってやることでお互いに適度な緊張感をもって仕事にうちこめます。

知り合いがいない場合、オンライン自習室やコワーキングスペースを月極めで借りるなど、多少の出費は覚悟してでも対策をとって行くのが良いでしょう。

地道な積み重ね(実績アップ)

「コレほんとに意味あるんすか?!」

月収50万円稼ぐWebライターのインタビュー記事とか、なんかそういうキラキラした人が目に入ってしまうと妬みの感情がわいてきて、

「自分はなんてショボいんだ・・・」

という感じで、焦りまくってしまい、「今やるべきことをコツコツなんてやってられっか!!」となってきます(体験済み)。

でも実際には軌道に乗るまでは、ホントに地道な積み重ねが必要になるケースが多いんです。

Webライターなら、1記事数百円、みたいな

「えっ何これ、こんなのずっとやってても絶対生きていけないじゃん・・・」

っていうような仕事をやっていく時期っていうのが必ず出てきます。

想像力が欠如していると言われる発達障害の人の特性上、地道な努力が自分の望んでいる未来に繋がっているのかどうかが不安になってきます。

その結果、コツコツやっていくのがかなりネックになってしまうんですよね。

対策

それで成功している人たちではなく、身近な人(一歩先、半歩先を行く人たち)を目標にするようにすると、現実的な目標を立てても焦りにくくなります。

とにかく、フリーランスになったのであればフリーランスを目指す輪の中に入りましょう。そうすることで、一歩先、半歩先をいく人たちと出会いやすくなります。

モチベーションの維持が格段に楽に行えるようになるはずです。

コミュニケーション(対クライアント)

「何言ってるのかワっカンねぇ・・・」

会社でもフリーランスでも、コミュニケーションはやっぱりあります。

クライアント(依頼主)からの要望を、自分なりに咀嚼して、ちゃんとクライアントの求めるものを納品しなければいけません。

発達障害の人は相手からの要望をうまく理解できずに、まったく求められてないことをしてしまって、愛想を尽かされたりします。

または、相手の求めているものがわからなすぎて、色々と必要のないことをやり過ぎてしまって自分が疲れます。

会社なら、一度や二度の失敗は叱られるだけで済みますが、フリーランスだと信頼関係が崩れてしまうと、二度と仕事をもらえなくなります

怒られてるうちが華だぜ・・・

みたいなことを聞いたことがありますけど、ホントにその通りだな、とフリーランスになるとつくづく実感します。。

対策

求められているものを理解するためには、フィードバックをもらうことがとにかく大切です。

とかく、日本は社交辞令が多いので私たち発達障害の傾向が強い人間はフィードバック不足に陥りがちになります。

フリーランスの世界はシビアなので、純粋にリピート依頼がなくなります。リピートされなかった件数をカウントし続け、それがそのまま、自分がうまく要望を理解できなかった数であると認識するのが大切です。

また、同じ依頼主から長く依頼を受けられるようになるとコミュニケーションが圧倒的に楽になるので、それまで辛抱するというのも良いかもしれません。

営業力

「私のことを覚えておいくださいね。」

これがもしかしたら、一番のネックかもしれません。

いろんなサイト(ランサーズとかクラウドワークスとか、シュフティとか)ができてきて、フリーランスがやりやすいようにはなりました。

しかし、仕事を継続的に取ってくるためにはコネクション(人脈)づくりっていうのがやっぱりかなりのウェイトを占めてきます。

「今は用がないけど、用ができたら仕事依頼するよー」

みたいな人たちをどれだけ確保し続けていけるか。

そして度々メッセージを送ったりしながら、自分を定期的に思い出してもらえるか。何かあればあの人に頼もう、と思ってもらえるか。

こういう基本的な営業力っていうのが、どうひいき目に見積もっても、発達障害の人にはありません

対策

『自分を他人に印象付ける』『覚えてもらう』『忘れられないようにする』っていうようなことは対人関係においてかなり重要なことです。

しかし、特性上難しい部分があるのでフリーランスの協会や商工会などに参加しておくこと、イベントや勉強会に参加していきながら他の人がやっている営業を見よう見まねで覚えていくのが良いでしょう。

難しい場合、実績の方を充実させるためにスキルアップに比重を置くのも良いかもしれません。

まとめ

今回は、『発達障害の人がフリーランスになったときに直面する4つの課題と対策まとめ』というテーマで、

4つの課題とその対策についてお話ししました。

  • セルフマネジメント
  • 地道な積み重ね
  • コミュニケーション
  • 営業力

コレらが、大きな壁となって私たちの前に立ちはだかってきます。それぞれについての対策も述べましたが、やはり一人でフリーランスとして戦って行くのは結構大変です

それに、フリーランスで自立できたり、大きな仕事を取ってこれたり、まとまった額の収入が入ったりした時に、分かち合える人がいるのといないのとでは全然人生の充実感っていうのが違います

なので、最近になって上のような課題をみんなでクリアーして行こうよ!

というグループ(発達マーケティング&セールス研究所、通称マセ研)を立ち上げました。参加は無料なので、下のボタンから気軽に申請してください。今なら特に審査などもなく入っていただけます。

人気ブログランキング
人気ブログランキングに参加しています。より多くの人にブログが届くよう上のバナークリックのご協力お願いします。