では、健常者はわかっているのに
発達の人たちは見落としてしまう『共通認識』
とは何なのでしょうか?
まず一番に重要なものが
ヒエラルキー
です。
このヒエラルキーを見抜けないとすぐさま社会では「除け者」にされたり「仲間外れ」にされてしまうのです。
ヒエラルキーをネット辞書で調べてみると
ヒエラルキーは「階層(的構造)」を意味する語であり、とりわけ社会におけるピラミッド型の階級的組織構造を指す意味で用いられる語である。組織の長や支配者階級が頂点におり、その下に相対的に力の弱い階級が段階的な層を末広がりに構成する、という形をなす。
https://www.weblio.jp/content/%E3%83%92%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%BC
となっています。
ピラミッド型の社会構造のことです。
この社会のピラミッド型の組織を私たち発達障害者は見落としてしまうわけです。

なぜなら、社会はヒエラルキー構造を巧みに隠しているからです。
言葉巧みに、『自由と平等』や『民主主義』などといったワードで
私たち当事者を撹乱してきます。

しかし、現実にはこの社会は上の画像のように
たくさんのピラミッドで構成されています。
この構造は言葉などの表面上は隠されていますが、
健常者たちは「本能レベル」で察知することができるのです。
思い返してみてください。
「なぜあの発言をしてから、みんなが冷たくなったのだろう?」
と感じたことはないですか?
その答えは、
あなたがヒエラルキーのルールを破ったから
です。
「いやいや、この現代社会でそんなピラミッドのような構造があるわけがない」
「中世の時代にそういう社会は崩壊して、民主国家が生まれたんだ」
と思われるかもしれません。
では、この民主国家において
・なぜ選挙でいつも同じ政党が、どんなに世論に嫌われていても与党になるのでしょうか?
・なぜあなたが合理的な発言をしても誰も耳を傾けないのでしょうか?
・なぜ周りの人の多くが、言っていることとやっていることが食い違っているのでしょうか?
不思議に思いませんか。
その不思議は、この社会がヒエラルキーであることを思い出せばほとんどの場合納得できるはずです。
ヒエラルキーでは選挙や多数決などは「空気を読む」人ばかりなのでほとんど効果をなしませんし、
合理性がいくらあっても、組織の上の人間の発言力を落とすような案は決して採用されませんし、
言葉は嘘を巧みに織り交ぜた「社交辞令」ばかりです。
これらを見抜けずに、私は必死で社会で認められるよう頑張ってきたにもかかわらずすべて空回りしました。
私の同僚や上司、元妻などにとってはまさに私の必死の頑張りや訴えは
ありがた迷惑
でしかなかったわけです。