謝ったのに、くどくどと「あんた本当にわかってんの??」「謝れば済むと思ってるでしょ?」と追求される。
それに対して私たち発達障害の気がある人たちは
「1回謝ったのに、なぜまだ文句を言われなきゃならないの?」
「“謝罪の一言もない” とさっきお前が言ったから謝ったんじゃないか!」
と憤りというか、「半ばパニック状態」に陥ってしまう。
ここで衝撃的なことをあなたに告げなければならない。
あなたは、健常者を相手にした場合
最低でも4回謝る必要がある。
感情メーター
健常者には(厳密には発達障害の人にも)感情メーターみたいなものがある。
実際に目には見えないがほぼ確実にあると思う。
この感情メーターが、100%の状態が最も怒りが頂点に来ている時で、
0%になれば許してもらえるとする。
発達障害の人にはこの感情メーターを確認する手段がない。
ここで断言しても良いが、メーターを0%にするためには絶対に1回の謝罪では不可能である。
以下で、例として4回謝るまでの流れを挙げてみる。
「ごめんなさい。私が悪かったよ・・・」(1回目)
「何よ?その言い方・・・本当に悪いと思ってるようには見えないッ!」(この時感情メーターが25%ほど下がる)
「いや、もちろん悪いと思ってるよ。」
「悪いと思ってたら、こんなに何回も同じことで私を怒らせることなんてあるはずがないわよ!」
「気をつけるよ、本当にごめんな。」(2回目)
「ごめん、ごめんって、謝れば済むと思っているの??」(感情メーターさらに25%下がる)
「いやそんなこと思ってるわけがないでしょ・・・」
「何よその言い方は・・・謝っている人間の言い方ではないでしょ!」
「本当に申し訳ないなと思ってるんだよ」
「信じられないわ!これから先もどうせ同じことするんでしょ!?」
「いや、もう絶対あんなことはしないよ。」
「それをしないっていう根拠がないじゃないの!」(理屈を持ち出してくる)
「いや本当にごめん、悪かったと思ってるんだ」(3回目。理屈を述べずに謝る)
「本当に悪いと思ってるんなら、もうちょっと私のこと考えてよね・・」(25%下がる)
「そうだね、最近忙しかったせいかあまり君のことを考えることができてなかったかもしれない。」
「もういいわよ・・いつもそうやって調子の良いことばかり言うんだから。」
「本当にごめんね。」(4回目)
「うん・・」(0%達成!)
とまぁこんな具合か。
かなり簡略化してるんで、実際はもっと長いやりとりにはなるだろうけど。
どうせ謝るなら許してもらえた方がいい。
何回も謝ることに納得がいかない、という気持ちは自分がそうだからとてもよくわかる(筆者は間接的ではあるが、それで離婚したと言っても良い)。
しかしながら健常者はいつだって
感情>>>理屈
というシステムで行動や発言をしている。
外国の人と話すときに自分の理屈を相手に押し付けて話さないのと同じで
相手の価値観や文化に配慮してあげなければコミュニケーションは成り立たない。
これを読んでるあなたがもし健常者であるならば、
発達障害の人とのやりとりでは上のような感情優先の考え方はほとんど通用しないということは、いち当事者としては切にわかってもらいたい。
私たちも別に揉めたいわけではないのです。
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