4月度グループコンサル締め切りました。
健常者とのちがい

【試用期間は楽】なぜASDの人はしばらく続けた仕事が辛いのか

多くの当事者の相談に乗ってきて思うこと

もうすでに1年以上、発達障害の人の働き方についてのセミナーをしたり、個別相談に応じたりしてきました。
その中で、全員というわけではもちろんありませんが、多くの人に共通した悩みがあると感じてきました。それが下のようなものです。

・仕事を続けられない
・好きなことでも練習やトレーニングができない
・勤続年数が伸びるほど辛くなってくる
・後輩の研修をするようになって苦しい
・人が多い種目、ジャンル(スポーツ、音楽など)で頑張る気が起こらない
・それなりに実力がついてきたら急激に飽きる(やる気なくなる)

こういった特性があるとは、専門家や各種研究でもまだ調べた限り情報が出てきていません。それはなぜかというと、次のような“精神論”が世間に横行しているから、当事者がその特徴・特性について考えることを妨げているためです。

『根気がない』・・・飽き性とか、移り気とか、忍耐がないとか言われます。
『甘えている』・・・普通なのに根性がない、病気のせいにしてるなど言われます。
『本当に好きじゃない』・・・なぜか「好き」という気持ちから否定されます。
『向いてない』・・・向き、不向きというある程度続けないとわからないことを断言されます。

これらの言葉がけを他人や、時には自分自身から浴びせかけられて自己肯定感・効力感が著しく下がってしまうんですね。でも上で挙げたような状況が、発達障害の特性で説明できるとすれば『根性論』『精神論』を持ち出さなくても具体的な手を打てますよね。

今回この記事は、どうしても続けられないという人たちに『問題は精神論ではクリアできまへんで』と語りかけさせてもらうためのものです。いや自分は根気がない、やってることに向いてないんだと断言して諦めたい方は読み進めないことをオススメします。

普通に生きていれば新たなことにチャレンジしない

ここで注目したいのは、とりあえずいろんなことにチャレンジする、始めるまではなんとかできているけど続かないというところです。

中には10社20社と転職を繰り返したり、多種多様な趣味に手をつけてそれなりに上達していたりするにも関わらずモノにならない。しかし、結果的にはうまくいかない、続かないんだとしてもチャレンジしている人が多いというのがポイントです。

何か新しいことや好きなことにチャレンジすること自体は、新たな自分に出会える素晴らしい試みです。しかし、普通に生きている人や働けている人は、自分の生活圏内からリスクをとって飛び出すということを避けがちです。

その結果ステレオタイプに凝り固まって、安全な場所から他者を区別・差別して狭いコミュニティに安住しています。

一方で、新しいことや好きなことにどんどんチャレンジする(せざるを得ない)人たちは、常に柔軟な思考回路を持っています。
なので、自分と違うグループの人たちにも理解を示すことができます。
そういった素晴らしい人たちが社会で成功したり生活基盤を築くことができず、路頭に迷っているような状態は個人的に受け入れがたいんです。

少し思想が強くなってきたので戻しますが、そもそも、新たなことにチャレンジするというのは、普通の人は億劫だったり、不安があってできないこと。
しかし、自分を責める必要は1ミリもないということを知るだけで、誰でも簡単に次のステップへと進むことができるわけです。

全ての原因となるのが「クオリティブロック」の存在

この続けられない問題の原因が『クオリティブロック』です。

クオリティブロックとは・・・
品質、作品や仕事のクオリティが高くなければならないというプレッシャーで力んでしまう状態

先ほど上で挙げた例は、ざっくりまとめると
・ある程度のクオリティが求められる経験年数、ポジションになると多大なるプレッシャーを感じる。

と言えます。ASDの人は、このクオリティブロックが発動している状態がASDでない人に比べて非常に苦手なんだということです。

クオリティブロックへの対策3選

ここからはクオリティブロックに対抗するための方法を3つほど挙げていきます。

『楽しいことは二人分、悲しいことは半分』

僕からみてかなり発達障害の傾向が強い知り合いがいましたが、彼は極度の負けず嫌いであり1対1でやる対戦ゲームをことごとく避けていました。
しかし、何人かでチームを組んでやるゲームや遊びについては問題なく取り組むことができていました。

あなただけに責任がかかる状態は、クオリティブロックが最も発動しやすく非常にプレッシャーがかかる状況です。
ぜひチーム戦で取り組んでいくことを検討してみてください。コンビでもいいと思います。

そうすることでプレッシャーは半分どころかほとんどなくなり、さらにうまくいった時にはその喜びは数倍になるはずです。

簡単なことをスピード量産するスタイル

高度な技術を必要としたり、熟練の技が求められる仕事に携わる時はやはりクオリティブロックが強く影響してきます。

なので、『誰でもできる』ような単調な簡単な仕事をスピーディーにこなすことでプレッシャーを弱めます。
ただこの場合、『こんな仕事誰でもできるやん・・・』という他人と比べてしまうという特性も考えないといけません。

単純かつ簡単な作業であってもそれをいかに速くやるか、他人に求められていないところで自分ルールを作りながら楽しむことでそういった気持ちを和らげることができます。

なんでもチップ欲しがるマインドをインストールする

クオリティブロックはもちろん、スポーツや楽器等の趣味でも発生するんですが、
さらに厄介なパターンはやはり『お金』と組み合わさった時です。

『お金をもらうからにはしっかりやらねばならぬ・・・』
というマインドになってしまうと、自分の中で非常に高いクオリティを必要とするようになりこれまたクオリティブロックが強めに発動します。

海外の特定の国では何をしても報酬(チップ)を求める文化があります。
タクシーが山ほどあるにも関わらず、旅人に無理やりタクシーを紹介してその紹介料をくれとせがむ人もいます。
そういった雑にチップもらうマインドをインストールすることで割とお金へのブロックが外せます。

今絶賛炎上中のジョーブログですが、チップマインドを強烈にインストールできる動画です。なんかついでに温かい気持ちにもなれますね。

余談「ダメな上司ほど部下がしっかりする」

これは人の上に立った人が知っておくと気が少しでも楽になる話ですが、手取り足取り教える上司だとその社員はダメになっていきます。
自分の頭で考えたり、失敗を恐れずチャレンジするというのはどんな職種であれ、成長するために必須と言えるのではないでしょうか。

「ほんと、あの上司は役にたたねぇ」とあえて思わせることによって部下や新人に「自分がしっかりしないと」と思ってもらえます。
ただ、部下を放置しすぎると上に報告されたりして自分の立場が危うくなりがちなので、指示はせずともフォローはしっかりしていきましょう(笑)。

まとめ

今回は「なぜASDの人はしばらく続けた仕事が辛いのか」と題しまして、

趣味や仕事にクオリティを求められ始めた途端続けるのが困難になる現象についてお話ししました。

『クオリティブロック』というものが出始めることによって、強いプレッシャーが発生して力んでしまうことを原因として挙げました。

これをクリアするための3つの方法・・・

①『楽しいことは二人分、悲しいことは半分』
②簡単なことをスピード量産するスタイル
③なんでもチップ欲しがるマインド

について紹介させてもらいました。

他にもいろんな対処法があると思いますが、最も重要なのは続けられない自分を責めるのではなく、たくさんのことに挑戦してきたことの方にフォーカスすることです。

また「自分はこうしてます!」「こういう仕事なら続けられてます」というような情報をいただければブログやツイッターなどで紹介させていただきますので、ぜひみんなで一丸となって苦境を乗り越えていきましょう。

今回は以上です。
お読みいただきありがとうございました。


人気ブログランキング
人気ブログランキングに参加しています。より多くの人にブログが届くよう上のバナークリックのご協力お願いします。
 

メルマガ「自分の感じ方に正直になる」


メルマガ「自分の感じ方に正直になる」は、発達障害の診断がある人でもない人でも楽しめるメールマガジンです。

発達障害は現時点では、「治る」ものではありません。
発達障害と上手に付き合っていくため、
長所の活かし方や、短所の補い方、その他役に立つ情報を配信しています。

読んでいるうちに、前向きに発達障害を捉え、
自分だけの世の中の捉え方に自信を持てるようになるはずです。

メルマガ〜自分の感じ方に正直になる〜








※登録はもちろん無料ですし、全てのメールに解除リンクがついているので好きな時に解除できます。

【今登録された方限定!】定型発達の人のコミュニケーションをNEIが徹底的に分析し、会社や学校で立ち回る上で圧倒的に楽になれるレポートも無料でプレゼント中!

※携帯キャリアのメール(docomo, ezweb, softbank)やicloud、hotmailはシステムの仕様上メールが届きにくいのでその他のアドレスを推奨しております。