職場でしんどくなったために就労支援に通い始めたけど、なんか馴染めないし就労支援内での人間関係でいまも悩んでいる・・・これってどういうこと?


相談に乗っていると、そういう人たちが結構たくさんいることに驚きます。今回は、なぜそんなことになってしまうのか、考えてみたいと思います。


この記事を読み終える頃には、自分の本当にいるべき場所をどう探すのかが見えて来るはずです。

就労移行支援に来たのにうまくやれない

就労移行支援施設では、障害者が就職できるようにソーシャルスキルトレーニングや、生活リズムを作っていくような活動をしています。

一生のうち2年間まで在籍することができ、就職した人たちの数や継続率に応じて事業所は給付をもらうことができます。

就労移行は、障害のある人たちのためのサービスなんですが、その中で障害のある人たちが人間関係に悩んでいたり、通うのを続けられなくなったりするケースが頻発しています。その理由としては

  • バリキャリだったことへの執着心
  • 他の障害者への苦手意識
  • 自分ってここにいて大丈夫なのかな?という疑問
  • オープン就労後の給料面での不安
  • 生活リズムが合わない
  • 支援員と相性が悪い

などなど・・・が考えられます。

今回は特に発達障害の人がなぜ就労移行にうまく乗れないのか?

原因と対策を考えていきたいと思います。

発達障害向けの就労移行も増えてきたが・・・

最近は、就労移行支援施設も増えてきました。3500施設以上の施設があり、利用者数も全国で30,000人を越えているようです。

そのうち、発達障害者の内訳はというと、利用者のうち精神障害の方が

厚生労働省の資料より

ちょっとデータ古いですが、18,000人くらいなので、そのうちの1/5が発達障害者だとすると

だいたい3,600人くらいですね。

以上より、就労移行の利用者に占める発達障害者の割合だいたい1/10くらいと思われます。

はたして、たった1/10しかいない利用者への配慮っていうのが、どれくらいなされるのかっていう話です。

ネットで検索すると発達障害に特化した事業所もいくつか出てきます。しかし、これらの事業所は最近になって登場してきた、全体のうちでもほんの一握りであり地方なんかではまず受けられないサービスと言えるでしょう。

というかそもそもの話、3,600人しかいないくらいの規模である発達障害者市場に向けて発達障害専門をうたってサービスをやったとしても経営かなりきついんじゃない??って普通に思うところですよね?正味、僕もきついですからね(笑)。

いや、このままでええんかい?!って思うわけですね。ってか、3,600人しかおらへんワケないやないか!って話なんですよね。

発達障害とその他障害とのちがい

まあ実際に発達障害の当事者がどれくらい潜んでいるのか?っていうのは語り出すとかなり長くなりそうなので割愛しますが、

まぁ人口のうちの4割くらいはいると僕は思ってます(グレー含めて)。

まず、ここでは発達障害と精神障害その他の障害がどう違うのか?っていうのをまずは明らかにしていきます。

発達障害は病気ではない

もうさすがにみんな分かってると思ってたんですけど、いまだに「治す」とか「治さない」とか、そういう話を小耳に挟みます。

いやいやいやいや・・・と。

克服するっていうのは不可能ではないと思いますが、治るとか治らないとかは病気扱いですから、流石にもうやめようぜって思うんですけどね。まぁそうやって人の弱みに付け込んで稼いでる人はいますよ今だに。憤りを通り越して呆れますよね。あんまそういうの言いたくないんですけどね・・・そろそろ、やめたら?って感じです。

まぁでも治したいとか、マシにしたいっていう気持ちは僕も戦ってきたしいまだになんとかなるんじゃね?って思った時の執念みたいなのはしつこくわいて出てきちゃったりするわけです。

というのも、どこまでが甘えでどこからが障害なのかってのがいまだにわからないからなんですよね。

能力バランスの●角形が尖っている

また、発達障害の人の特徴の大きなものとして、

ひとつひとつの能力バランスの差が激しい

というのがあります。

少し下の図を見てみてください。

これはケロッグのコーンフロスティの箱に描いてある栄養素の11角形

なんですがこんな感じで、発達の人たちの能力バランスは、グラフにしてあらわすと、ガタガタになります。

弱みがボトルネックになる

こういうグラフになってしまうわけなんですが、これはつまり・・

弱点の能力が半端なく低い

ということです。

それがあるせいで、他の高い能力があったとしても、うまく活かすことができないわけです。

例えば、バッティングがうまいけど、足が遅すぎて野球選手として活躍することができない(ベンチを温める役になってしまうor永久に2軍)という感じです。

こういう他の能力の足を引っ張る能力のことを「ボトルネック」と言います。

低い能力が一つあると、それがボトルネックになってしまうために他の能力がいくら高くても障害者扱いをされてしまうというわけです。

得意を見つけるために必要なこと

ここからは、

どうすれば発達障害の人が自分の得意なことを見つけていけるのか?

ということについて話していきます。

障害受容

自分が障害者であるということを認める・・・それを

障害受容

と言います。流石にそれは知ってると思うんですけど

真の意味で、あなたは障害需要ができていますか?

「本当は、俺は(私は)もっとできるはずなんだ!」とか

「他の障害者と一緒にしないでほしい・・・」とか。

そんな風に考えているのであれば、自分を障害者として認められていません。

先ほど挙げたように、「ボトルネック」がある限り、今のこの世の中では活躍するのが難しいんです。

あなたが他の障害者よりもできると考える理由はどんなものがありますか?

それは、能力を個々に見れば確かに、「高い能力」なのかもしれません。

しかし、あなたのボトルネックとなっている能力と組み合わせて考えてみて下さい。

それでもまだ、あなたは他の障害者よりもこの社会で活躍できますか?

フィードバックをもらい続ける

そして次に、「フィードバック」です。

自分が何が得意で、何ができない・苦手なのか?

当たり前ながら、他の人と比べてみないことには絶対にわかりませんよね。

そのためには、他の人からどんどんフィードバックをもらわなくちゃいけません。

障害需要ができていない場合は、このフィードバックもうまくもらえません。

フィードバックをもらうために、ぜひ以下の2点を気をつけてやってみて下さい。

思っていることは可能な限り言う(プライドを捨てる)。

「あれはオカシイでしょ」「あの対応は間違っている」など。

支援員や他の利用者に言いたいことを我慢していませんか?

あなたもれっきとした利用者として施設を利用している、いわばお客さんです。

オカシイなと思うことはハッキリと口に出しましょう。でないと、気にしてないと判断されてしまいます。そして、もっと我慢させられていくはずです。


自分について他人に尋ねてみる。

そして、

「自分ってどういう人だと思う?」

ということをどんどん他人に尋ねていきましょう。みんな思ったよりちゃんと答えてくれます。

自分を知ろうと努力している人は、清々しく感じられて好感度も上がっていきます。

もちろん尋ねたら、「そんなことない!」と否定せず、その意見に耳をちゃんと傾けてくださいね。

まとめ

今回は、「就労移行支援でなら本当の自分を活かせる?」

というテーマでお話ししました。

発達障害は凹凸の激しい障害であり、どうしてもボトルネックが生まれます

ボトルネックがあると、他の高い能力を活かすことが難しいんですね(少なくとも現代社会では)。

結果として、発達障害の人が発揮できるパフォーマンスは、全体的に能力が低い知的障害の人たちや精神障害の人たちと同等かそれ以下になってしまうこともあるのです。

それを知った上で、自分の障害需要をしていきましょう。

障害需要ができれば、素直な気持ちで他人に接することができるようになり、たくさんのフィードバックをもらうことができます。そのフィードバックによって、自分の本当に得意なことがきっと見えてくるはずです。

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では、今回は以上です。

お読みいただきありがとうございました。