今回は、公式LINEを読んでくれているAさんの体験談です。

仕事がうまくできず、周りとの違いに苦しみながらもその原因が分からずに

占いにハマってしまい自己破産にまで至ってしまったという経緯を書いてくださいました。

発達障害の人で、同じように何かにハマってしまったり、借金を抱え込んでしまう人って僕が相談に乗っていてもかなりたくさんいます。

なかなか人には打ち明けられないようなエピソードまでオープンにしてもらえたので、とても貴重な読み物なんではないかと思いますのでぜひ読んでみてもらえたらと思います。


“答えが見つかるまで”

数年前、神奈川県

若者とは愚かなもので、「リゾートバイトで日本中を回る」と私は飛び出した。

結果、辿り着いた最初の地だったわけだ。

どきどきした。

リゾートバイトのサイトを見ていると、バイトの合間に観光地を楽しんだり、色々なお客様との出会いを楽しんだりなど、きらきらしたことがのっていた。

が。私に待っていたのは地獄だった。

そこは小さな旅館で、予約の受付からホールスタッフまで、幅広くスタッフがこなす業務が多かった。

まず、朝来たら予約表を確認。

今日来るお客様の表を作る。

その後、今泊まられているお客さんの朝食の準備。

彼等が去ったら、今度は本日来られるお名前とその車を暗記。

車に詳しくない私には、お客様のお出迎えがちょっと苦手だった。

それでも、さりげなくお名前を聞く機会があるからそれはよい。

ただ、私の致命的な弱点は人の顔と名前を覚えられないこと。

お客様が夕食の間に入ってこられても、『こちらですよ』と案内できない。

そしてホールスタッフで、バランスよく運べず―誰が何のアレルギーだったが、致命的に忘れている。

熱い汁を零したこともあった。

「ほら、お前が昨日零した人だろ。謝れよ」

上司にそう言われ、次の日慌てて謝ったこともある。

食器も30万円分割った。

うん十万円くらいの損失をだした。

皿洗いも手早くできず、何をやっても私は落ちこぼれで、上司が机を蹴って激怒したこともある。

私のダメさ加減、無意味を表すように蹴られて散ったシュレッダーの紙を、恐る恐る掃除した。

そのうち、私は病んでいた。

頑張りが足りない。

頑張らなければ。

頑張らなければ。

やめて家に帰るという選択肢もあったのだが、何故か当時は親が頭に浮かばなく。

ひたすら占いに頼っていた。

親に怒られそうな気がした。

第三者に話を聞いてもらいたかった。

私は狂ったように毎日電話占いに没頭した。

「もう帰りなさい」

多くの占い師たちがが私の背中を押してくれた。

それでも『辞める』というのが怖くて、やっぱり何度も何度も電話してを繰り返し。

ようやく家に帰った。

ほっとすると同時に、ずっと堪えていた恐怖が来た。

クレジットカードがとんでもない額にまで膨れ上がり、私には手に負えない状況になっていた。

親にはひたすら隠した。

が、バレた。

数百万。

結局、自己破産することになった。

―少し時を巻き戻す。

私は帰ってきた直後、友人に『発達障害じゃないか』と指摘されて、とあるクリニックへといった。

そこに何回か通ううち、検査を受け、出てきた結果は

『ADHD』『広汎性発達障害』

やっと病名がついた。

ほっとした。

私は別に、出来損ないではなく、もともと出来なかっただけなのだ。

その後に借金が襲い掛かってくるわけだが。

自己破産というのは大変に辛かった。

まず、何故そんなにお金を使ったのかの理由を書かされる

私は発達障害を例にあげて、自分がどういう状態なのかも知らなかった、出来損ないだけど頑張らなければと思い続けて、誰かに縋りたくて気がついたらこんな額になっていた。

正直に書いた。

カードの明細も引き出された。

その後も弁護士との行き来が続き、その度に借金について突かれるのは辛かった。

半年後。

私ははれて、自己破産して自由の身になった。

その後は障害者就労支援を受けて、今度は別の仕事へ。

医薬品のピッキングだ。

医薬品が並べられた棚がいくつも並ぶ巨大な倉庫の中を、病院や薬局が要求する薬ののった伝票を片手に歩いて集めてくる仕事だ。

その間、とある事情から親とバトルになり、一人暮らしへと変わり

私の発達障害が、またそれを邪魔をした。

仕事と、生活とが両立できない

朝、起きる。

弁当を作る。

それから、朝食をとって会社へ。

仕事する。

弁当箱と水筒を洗う。

夕食の準備。

洗濯。

掃除。

健常者に出来るこれだけのことが、私にはできなかった。

どんどん私は弱った。

そして、仕事ではこんなことをいうのもアレだが、障害者雇用されている私含めた3名の中ではオールラウンダーだったため、大量の伝票をこなしたり、重いものも運んだり、いろいろと多くの範囲で仕事をこなした。

結果、『コイツはこれだけの実力がある』と周囲に誤解させた。

私が単に、踏ん張った結果が、『これが当たり前』になったのである。

そしてその職場に、私は疑問を抱くようになっていた。

皆、確かにピッキングをしてはいるが―何故、私たちは同じ仕事を、更に重い形でやらされているのだろう。

いや、これが障害者雇用としての専門の仕事なのだろうが、余りにも誰も手を出すのを嫌がりやしすぎないか。

私は灰色の人間だった。

発達障害者にしてはそこそこできて、健常者には及ばないグレイゾーン

「皆の分まで私が頑張らなきゃ」

その愚かさが、私を破滅に導いた。

脳のキャパシティを超えた結果、ある日身体が動かなくなり―休職状態に陥った。

傷病手当の受給が始まった。

適応障害と診断された。

ご飯を作る。熱を出す。

買い物をする。熱を出す。

洗濯をする。熱を出す。

不意に涙が流れる。

完全にぶっ壊れていた。

だから、休みはありがたかったのだが―一方で、悔しさも感じていた。

私は、このまま何もできずに終わっていくのか。

障害に関わらず、私だけに出来る何かはないのか。

それは在職中にも考えていたことで、ラインスタンプを作ったこともあった。

特に売れはしなかったが。

ある程度症状が改善してきたところで、親が声をかけてきた。

「そろそろ働け」

分かっていた。

「当分は生活費を振り込んでやる。傷病手当を打ち切って、お金のありがたみを知れ」

私は今度こそ、傷病手当を打ち切って本腰を入れて仕事を探し始めた。

フリーランスになりたかった。

幸い、霊感的なモンはあったので、そっち方面でも頑張ろうとしたのだが、数か月人と話さない日々を過ごしていた私には難しく、なかなか儲からない。

そして、数か月の期限は来た。

結果、私は母親の職場で働くことになる。

それが直近の出来事だ。

私の発達障害がどういうものなのかをはっきり伝えた。

休息しなければ、脳がオーバーヒートを起こすまで走り続けること。

一時間ごとに五分ほど脳を休める時間が欲しいこと。

親は快諾してくれた。

また障害者か。

ため息をついたがー意外と仕事は、覚えると面白い。

今回もまた奇しくも運送会社で、今度は事務側なわけだが―ちゃんと配慮してもらえている

悔しいかと思えば―こんどはほっとした。

私が辛いときは休ませてくれる。

喧嘩別れした母親は、私がヤバいときは、もっと休めと休憩室に押し込んでくれた。

そして私の仕事は、忙しい事務の人々が放置しがちな伝票の入力などの隙間を埋めるもので、明らかに『役に立っていた』

事務の人々が、自らの仕事を遂行するために必要な時間を確保するための裏方ができたのだ。

まだ2日目だが、私はこれでよかったと思う。

フリーランスを諦めたつもりはない。

が、ここで積める良い経験もある。

それに、楽しい。

私はいろいろと生活の改善も試みているところだ。

まず、買い物には極力いかない。

帰りに買い物に行くと、それ自体がイレギュラーとして脳のキャパシティを圧迫するからだ。

食事類Amazonなどのパントリーで

案外、野菜の値段は変わらなかった。

極力、まっすぐ家に帰れるように。

今はヘルパーさんや訪問看護師の方の力も借りて、何とか生活している。

健常者から見れば情けないかもしれない。

だが、私の生活はこれでバランスが取れているのだ。

何が悪い。

自己破産した当時を思い出す。

あの時、私が素直にもう無理だと口にしていれば。

それでも、あの時があったから今の私がいる。

まあ、傷病手当を打ち切ったあとの生活費は親に負担してもらって、それが借金となっているわけだが、働きながら少しずつ返していける算段だし、やっぱり自分が何かの役に立つというのは嬉しいものがある。

例え発達障害者でも。

特性を生かせ、と人はいう。

工夫をしろ、と人はいう。

そう、工夫しているからヘルパーさんや訪問看護師さんがいる。

配慮してもらえるからこそ、忙しい事務の人々のサポートに回れる。

恐れるな。前へ進め。

私はこの数か月を、良かったと思う。

自分のために無理しないこと。

背伸びしないこと。

心に怪我を負いながらも、いろいろと学んだ。

それでも、フリーランスの夢を見る。

誰かに縛られるのではなく、自分のペースで仕事が出来て、自分で責任を背負える仕事

そこには障害も何も無くて、ただ、私の特性だけが生かされる。

「発達障害」というわくをぶち壊したかった。

そういう言葉で、私たちを区分しないで欲しい。

ちょっと

でも、それは忘れて欲しい。


今回は以上です。

感想等ありましたら、ご本人に私からお伝えしますのでツイッターのDMや公式LINE、お問い合わせの方からよろしくお願いいたします。

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